ヴィオリン弾き   



道化師みたいなひとだった
幸せそうに 泣いていた
奪われそうで 奪ってた
調子っぱずれの あの音色

いつの日も忘らるる 
アーチの下のヴィオリン弾き
遥か遠い昼の月 爪のカーブを道連れに
おどけながら あとずさる

ひとところには 絶望的に
長居できないひとだった

あまりに礼儀正しく 立ち去るから
愛したことさえ 忘れてたよ

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